授賞式席上にて、東北地方の中小企業に寄付
向上心あふれる起業家とエグゼクティブのための、ジャパン マーケット エクスパンション コンペティション (JMEC)が行う年1度のビジネスプラン・コンペ。今年の ウィナーはきわめて困難な状況を克服して、きわどくも期限通りにやり遂げたと主催者は語る。
未曾有の事態のなか、20か国からやって来た51名の参加者は、3月11日の東日本大震災によってビジネスプランの作成を延期せざるを得なくなった。しかし短いブレークの後、さまざまなバックグラウンドを持つ参加者(平均年齢33歳)は決意も新たに、作業にまっすぐ復帰してスケジュール通りに、しかも高い水準でタスクを完了した。

Sponsor British Airways’ Vishal Sinha
今年作成されたテーラーメードのビジネスプランは全部で10通。プロジェクトクライアントには中小企業や地球規模の大企業、そしてNPO団体が顔を並べた。ビジネスプランの製作コストは市場価格よりはるかに安いが、東京を中心に活躍する上級役員クラスのビジネスマンが顧問役を務める。参加者の資質の高さと、7か月にわたるプロジェクトで見せた彼らの献身的なハードワークに、プロジェクトクライアントは声を揃えて賞賛する。
小児ガンの子供とその家族をサポートするタイラー基金のマーク・フェリス副理事長はこう語る。「JMECのチームが私たちに作ってくれたビジネスプランには、リサーチの行き届いた、入念に考慮されたインフォメーションが満載でした。すでに検討済みの提案も多くありましたが、第三者によって提示され、統計とロジックにより論証されたものをあらためて読むと、私たちの優先順位がよく理解できて、強い助けになりました。チームは運営面での効率向上につながる分野にもスポットライトを当ててくれました。プレゼンテーションも明快で、“次ぎのステップ”が具体的に示されました」。

Second place team (project client TÜV SÜD Japan Ltd.) From left: Sheldon Wong, Maki Shiomi, Jonas Werner
PBXL株式会社のジェームズ・ワイザー代表取締役社長。「日本市場で拡大を図る企業にJMECを強くお勧めします。すぐに実行できるビジネスプランに加えて、社内でやったのではわからない、深い洞察力による分析結果が手に入りました」。
テュフズードジャパンのアンドレアス・シュタンゲ代表取締役社長。「当社を担当したのはモチベーションの高いチームでした。日本市場を深く洞察して、価値ある情報をもたらしてくれました」。
受賞セレモニーは6月10日に開かれ、この際行われたラッフルズ(慈善事業の資金集めのために番号のついたチケットを参加者に売り、当選者に商品がわたされる)による売上金は、仙台に拠点を置く東北ニュービジネス協議会(www.tnb.or.jp)に寄付され、福島、宮城、岩手各県で震災にあった中小企業の復興の一助とされる。同協議会はビジネスを対象とした全国規模の非営利団体のひとつで、1988年以来、ビジネス戦略、アドバイス、調査結果、情報を提供するほか、イベントを開催して中小企業をサポートしている。
「JMECがラッフルズチケットの売上金を有効に役立てられる団体に寄付できてたいへん嬉しく思っています。私たちはおもに中小企業が日本で成長するのに尽力していますが、それと同じ精神を実践している団体です。私たちを後援してくださる企業の寛大な寄付と、授賞式当日のイベントにてラッフルズチケットを購入してくださった方々のおかげで575,000円が集まりました。東北地方の中小企業が自力で立ち上がるのに役立てばと思います」とロイ氏は言う。
審査員は各チームが提出したビジネスプランと、続いて行われたプレゼンテーションを審査するのに数週間を費やした。

Third place team (project client Honka Japan Inc.) From left: Nic Swindler, Mieko Miura, Kevin Meek, Kyoko El Mahgiub, Kentaro Blumenstengel
在日英国商工会議所会頭フィリップ・ギブ氏(審査員の一人だ)は「ビジネスプランのレベル、情報と研究の質、今年はどれも群を抜いて高かった。最終スコアが拮抗したことは、参加者全員が努力を傾注したことの証だ」とコメントした。
晴れやかな授賞式は、各国の在日商工会議所や大使館の代表者を始め、日本人および在日外国人のコミュニティーからキーパーソンが臨席、6月10日に東京アメリカンクラブで開かれた。
席上、参加者はビジネスプランが実施されるに先立って、守秘義務協約に署名した。ビジネスプランをすぐに、あるいはあまり時を置かずに実行に移すプロジェクトクライアントが大半で、各社の製品、サービス、ビジネスソリューションのラインアップに利益をもたらす品目が新たに加わることになる。
JMECのロイ氏は語る。「終わってみればとても熾烈なコンペでした。プロジェクトクライアントが日本市場で抱える個別のニーズに応えて、10のビジネスプランができあがったわけです。これで過去17年にわたりJMECが作ったビジネスプランの総数は159に上ります」。
JMECとは? ジャパン マーケット エクスパンション コンペティション(JMEC)は16か国の在日商工会議所から支援を受ける非営利団体で、ふたつの目標を掲げている。ひとつは日本で生活し働く人に実地のビジネストレーニングを施すこと。もうひとつは日本市場に進出、あるいは同市場でのシェア拡大を考える外国企業を主たる対象に、高品質なビジネスプランをリーズナブルな価格で提供することで後押しすること。
1993年以来、JMECは45か国から集まった848人の 参加者により総計159通のビジネスプランを作成した。 次ぎのどれかを目指す企業が対象。
• 日本市場への参入
• 新製品/サービスの導入
• 企業活動の活性化
• 流通ネットワークの改善
• 新たなマーケットセグメントへの進出
お問い合わせは下記まで。
JMEC: www.jmec.gr.jp
Tel: 03-5562-1444
E-mail: info@jmec.gr.jp





