プライベートでもビジネスでも、人間関係をよくしたいと考えているだろうか。 マイヤーズ・ブリッグスの情報を利用して、コミュニケーションの簡単なテク ニックに一歩踏みこんで調べると、コミュニケーションとは、どのような状況 でもあなたのメッセージを相手に伝えることであると述べられていた。では相 手によってうまくやれたり、やれなかったりするのはどうしてだろうか。
劇作家のジョージ・バーナード・ショーがこんなことを言っている。「コミュニケーションに おける唯一最大の問題とは、相手に伝わったという思い違いである」。これを書いたときの ショーは、内向的な人と外向的な人を念頭に置いていたのだろうか。スイスの心理学者カー ル・ユングは、人が自分のエネルギーを費やしたいと思う対象を表すのに、「エクストラバージョ ン(自分の考えよりも外部の環境に関心が強いタイプ)」と「イントロバージョン(興味が外界 ではなく、自分自身に向いているタイプ)」という言葉を使っている。そしてマイヤーズ・ブリッ グスはだれにも外向性と内向性の両面があるが、どちらか一方が優勢なのだと考えている。
パワー:ソーラー対バッテリー
外向的な人は、行動から成立する外的世界を相手にエネルギーを発すると同時に吸収し、 話し言葉によるコミュニケーションを好んでいる。そこで私は彼らを“ソーラーパワー”と呼んで いる。一方、内向的な人は、思考から成立する内的世界を相手にエネルギーを発すると同 時に吸収し、書き言葉によるコミュニケーションを好む為“バッテリーパワー”と呼んでいる。ビジネスミーティングや社交の場での日常的なシーンを例にとってみよう。外向的な人は 話すことによって貢献し、脳よりも先に口のギアを繋ごうとする。しかし内向的な人は時間を かけて、発言したいと思う内容を自分の思考のなかに取りこみ、正確に吟味してから、初 めて発言する。つまり発言したいと思うことを正確に理解したと自分が納得するまでは口を 開こうとしないものなのである。
内向的な人に質問すると、答えが出てくるまでにしばらく時間がかかる。最近の心理学 の研究では最大で14秒といわれている。内向的な人は自分の返事をよく考え、心のなか で対話をし、こう返事をしようというプランに完璧に納得が行くまで答えようとしない。外向 的な人は沈黙を嫌うので、そこまで長い間待ちきれずに話し始めてしまう。なんとかコメントを 入れて沈黙を埋めようとし、しかる後に本当に発言したい内容を考えるのが習慣になってい るのである。
どのようなシチュエーションであれ、今度だれかと話をするときはこのことを思い出してほ しい。あなたが思っていたほどにはすぐに相手から返事が返ってこなければ、その人はたぶ ん内向的な人で、そういう生き方が好きなのである。一方、会話を牛耳っているなと思え る人がいれば、その人はたぶん外向的な人なのである。
エネルギーの源の違い――ソーラーなのかバッテリーなのか――を意識するようになれ ば、相手に合ったコミュニケーションのスタイルを取ることができる。そればかりか、自分の 本質がわかるというメリットもあるし、人はだれもが違うのだという事実を気持ちよく受け入れ られるようになれるのである。
外向的 |
内向的 |
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| • 外部の環境に向かうエネルギーの流れから活力を得る。 • 外界に調和している。 • 話し言葉によるコミュニケーションを好む。 • とことん話すことでアイデアを出す。 • 行動あるいは討議から学ぶのが得意。 • 興味の範囲が広い。 • 社交的で表現力豊か。 • 仕事や人間関係でイニシアチブを進んで取る。 |
• 思考と感情からなる内的世界に向かうエネルギーの流れと、ものごとを
取りこんで自分の中で対応することから活力を得る。 • 内なる世界に引き寄せられる。 • 書き言葉によるコミュニケーションを好む。 • 沈思黙考することでアイデアを出す。 • 沈思黙考するメンタルな“練習”から学ぶのが得意。 • 興味のあることに深く焦点を合わせる。 • 一人でいることを好み、自制が効く。 • 状況や問題が自分にとって非常に重要な場合はイニシアチブを取る。 |
アン・グッドはプロのエグゼクティブ・ キャリア&ライフ・コーチであり、スカイ プ経由で対面型のセッションも実施 している。
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