言ったとおりのことが相手に聞こえているとは限らない
仕事や社交の場で、自分が話したことと相手が聞いたことが明らかに食い違っており、会話の流れ(と人間関係)が悪化してしまった経験はありませんか?
私はいつも同僚や上司、パートナーとのコミュニケーションに問題を抱える方々のコーチとしてお会いしています。
人はそれぞれ異なるコミュニケーションのスタイルを持っており、マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標(MBTI)はコミュニケーションの崩壊に悩む人にはいい出発点となります。
マイヤーズ・ブリッグスの二分法を二つご紹介します。それぞれの傾向を詳しく見てみましょう。
感覚
- まず証拠(事実、詳細、実例)を見せられることを好む
- 実践的で現実的な応用方法を知りたがる
- 逸話を紹介する際、実体験に頼る
- プレゼンテーションの際は秩序だった段階的なアプローチを取る
- 提案は単刀直入で実現可能なものを好む
- 具体的な例を挙げる
- 会議では、アジェンダどおりに進める傾向がある
直感
- まずは全体像とおおまかな課題を見せられることを好む
- 将来直面し得る課題を議論したがる
- 議論を活発化させるため、見識や想像力に頼る
- プレゼンテーションの際は婉曲なアプローチを取る
- 提案は斬新で意表をつくものを好む
- 一般的な概念を上げる
- 会議では、アジェンダを出発点として使う傾向がある
思考
- 手短で簡潔であることを好む
- それぞれの代替案の長所と短所のリスト化を求める
- 知的に批評し、客観的に見ることができる
- 冷静で無機的な推論に説得される
- 目標や目的をまず見せる
- 感情や情緒を考慮すべきデータとして加味する
- 会議では、職務とのかかわりを求める
情緒
- 社交的で友好的であることを好む
- 代替案がなぜ貴重か、それがどう人々に影響するかを知りたがる
- 対人関係を見る目が優れている
- 熱心に伝えられる個人的情報に説得される
- 合意点をまず見せる
- 論理と客観性を重視すべきデータとして加味する
- 会議では、人とのかかわりを求める
それぞれのタイプの反応がどれだけ違うか見てください! あなたが「思考型」で、「情緒型」の相手とコミュニケーションをとろうとしている場合、手短で簡潔なあなたの言葉は相手にはとっつきにくく、不愛想に聞こえるでしょう。一方、あなたが「直感型」で「感覚型」の相手と話している場合、あなたが想像力を駆使して一般的な概念を婉曲に伝えても、相手は実例や確実なデータを見せられなければ理解すらできないのです。
コミュニケーションをうまく進めることが非常に難しいのも当然ですが、私たちは日々(ときには夜にも)、まさにそのコミュニケーションを常に行っているのです!
MBTIは世界で最も広く普及している性格診断ツールです。スイス人医師で心理学者のカール・ユングの心理学説を用いて50年以上前に開発されたこのツールは、毎年200万人を超える人々に利用され、30以上の言語に翻訳されています。自分たちが好むコミュニケーション方法(だけにとどまりませんが)を理解し、自分の傾向をより明確に知ることで他人にもっとしっかりと耳を傾ける方法を学ぶというメリットを得られる、すばらしいツールなのです。
アン・グッドはプロのエグゼクティブ・キャリア&ライフ・コーチであり、スカイプ経由で対面型のセッションも実施している。
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