ビジネスマン、海岸の掃除に乗り出す!

by Alana Bonzi
wifm_autumn09_low-75“エンゲージブル・モーメント”が素晴らしいボランティアを育てる

好景気時において、“エンプ ロイー・エンゲージメント (従業員が組織と仕事に 愛着を持っている状態)” が、大変良いのが当り前 だが、不況時には会社存続を左右する重要なファ クターとなる。しかし好景気であろうと不況であろう と、意欲が低ければ業績と利益は低下する。そし て今日の状況下ではこれが低下するままにしておけ る余裕のある企業はほとんどない」。そう語るのは ジェームズ・K・ハーター博士。ギャラップ社の労 働環境マネージメントおよびウェルビーイング担当 主任研究員だ。

“エンゲージブル・モーメント”を生み出す企業ボラ ンティア活動は、従業員と経営者との絆を強化し、 有能な人材をキープする費用対効果の高い方法だ、 というのは専門家の認めるところだ。

wifm_autumn09_low-76米国ワシントンに本拠を置くNPO法人、ポインツ・ オブ・ライト財団によると、従業員をボランティア活 動に参加させるには次の4つの条件を揃えるのが一 番いいやり方だという。1.複数の選択肢を用意す ること。2.トップ・マネージメントのサポートがある こと。3.参加する、しないは各自に任せること。4. 結果がはっきり見えること(ボランティアたちを評価 すること)。

ボランティア活動に参加させるもうひとつの方策 は、“本来持っているモチベーション”を引き出すこと だ。“ボランティア”には他人のためになにかをする、 というニュアンスがあるが、ボランティア自身も外 に出てなにか有益なことを学び、共有することで自 分なりの体験を求めている。そういう欲求に呼びか けるのだ。

それに、人、経済、環境それぞれのレベルで意 義のある活動をすることで、従業員のモラルを強化 し高めるニーズは今まで以上に高まっている。


家族と一緒に行うボランティア活動に参加した人 たちは、こういう企画を高く評価する。仕事とプラ イベートのバランスがうまくとれ、質の高い時間を 家族と共有できるというのだ。

ビジネス面のメリットとして、チームビルディング、 目標達成に向かう従業員のコミットメント、企業イメー ジの向上が挙げられ、その他にも、地域環境の改善や 地域のボランティア団体への援助などが挙げられる。 日本における企業ボランティア活動は主に東京 を中心に行われており、東京近郊でも実行の可能 性はありながらまだ模索中という段階だ。しかし東 京から1時間ほどのところにある藤沢では、従業 員、その家族、地域社会を結びつける活動に参加 できるチャンスがある。


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フランス語のクラスとカルチャー教室を開いてい るソレイユ・プロバンスさんは、「藤沢ビーチクリーニングプロジェクト」を主宰している。アクセスのよさでは東京近郊でも指折 りの鵠沼海岸を清掃することで、地元の外国人と地域コミュニティを結ぶ活 動だ。

この活動は、米自然保護団体オーシャン・コンサーバンシーの国際海岸ク リーンアップ・キャンペーンに触発されて始まり、NPOであるクリーンナップ 全国事務局と、かながわ海岸美化財団と歩調を合わせて行われている。ひと 汗流した後は、外国人と地元の人が和やかなビュッフェで交流を深める。 集められたゴミや残骸は日本および世界の海岸環境状況調査報告書に記録 される。



Fujisawa Beach Cleaning Project
藤沢ビーチクリーニングプロジェクト
www.soleilprovence.com