普段とはひと味違ったスピードと景色。そしてスタイリッシュに空を飛ぶ秘訣とは。
プライベートジェットやプライベートヘリといえば、ハリウッドセレブや夏フェスにやって来る人気ロックミュージシャンだけに限られた特権かと問われれば、答えはNoである。実際、東京には数々のチャーターサービスがあり、世界中を駆け巡るジェットセッターから、ツーリストや東京在住者に至るまでその魅力を十二分に体験できるさまざまなオプションが揃っているのだ。
ずいぶんと使い古されたことわざだが、やはり「時は金なり」。ビジネスで世界各国を駆け巡るジェットセッターなら、移動時間をなるべく短くして、そうでなくとも限られた時間を有効に利用したいと思うもの。
しかし、世界でも屈指の重要な金融・ビジネスの拠点であるにもかかわらず、東京のメインエアポートたる成田空港は、都心から60kmと文字通り「果て」にある。ニューヨークのJFKやロンドンのヒースローはダウンタウンに近く、手軽に空港からアクセスできるのに比べるとその違いは明らか。その解決が東京のミッションとも言えるが、今、その第1弾が始まろうとしている。
去る1月、森ビル株式会社は成田空港と赤坂にあるアークヒルズを結ぶヘリコプターサービスの運行を始めると発表した。実際、4月よりチャーター便の開始をし、夏に向けて定期便運航の準備を進めている。

Courtesy Mori Building
「ターゲットとなる海外VIPやトップエグゼクティブにふさわしい快適な空の移動を提供するために、エルメスによる内装デザインを採用いたしました」と同社広報部の一木啓子さんは説明する。
ちなみに、最近メディアを賑わせたニュースによればこのサービスを最初に利用したゲストの一人が、ハリウッド俳優のトム・クルーズ。最新映画『ワルキューレ』のプロモーションで来日した際にひと足早く利用したという。
森ビルによるこのサービスがVIPやジェットセッターのニーズを満たしてくれることは間違いない。しかし問題はさらに深刻で、たとえば、投資家との会合のために一日で複数の都市を(しかも時には国境をまたいで)訪問しなければならないのに、直行便どころか飛行機を乗り継いでもたどりつけないような事態に直面してしまったらどうすれば良いのだろう?
そんな時ずばり問題を解決してくれるのが丸紅エアロスペース株式会社だ。丸紅のグループ企業である丸紅エアロスペースは、人工衛星、ヘリコプター、航空機をビジネスの基幹におくが、近年、急速な成長を遂げている民間企業へのビジネスジェット普及に力を入れ、ビジネスジェット販売のほか、チャーターサービスや運航支援などさまざまな事業を行っている。

Courtesy Marubeni Aerospace Corp.
丸紅エアロスペースが管理するビジネスジェットの中でも特に注目したいのがガルフストリームVと呼ばれるビジネスジェット機。長距離飛行が可能で東京—ニューヨーク間をノンストップで12時間余りで結ぶ。「アジア圏に数少ない大型機であるガルフストリームVのチャーターサービスを提供していることから、日本起点のみならず、アジア圏を起点とした富裕層の移動にもターゲットを置いています。最近は、香港やロシアを起点とするチャーターなど、日本顧客だけでなく海外のお客様のご利用も多数頂くようになりました」(眞鍋さん)。
同様に、千葉県にベースを置くエクセル航空もプライベートジェットの運航を行う。“ファーストクラスを超えた至上のプライベート空間”の提供を謳う同社も、各利用者に特有のリクエストに応じてスケジューリングを行ったり、お気に入りのレストランからのケータリングをアレンジするなど、ビジネスでの成功を第一に考えた「ストレスフリー」な移動を実現する。
「ビジネスジェットは単なる高級な乗り物ではなく、時間効率、安全性、居住性など非常に付加価値の高い移動手段だといえます。チャーター料金は決して安くはありませんが、その対価としての付加価値がもたらすメリットは計り知れません」(エクセル航空広報部亀形澄恵さん)確かにプライベートジェットやビジネスジェットは以前に比べより身近に語られるようになったものの、現実的には一部のVIPやエグゼクティブ層に限られているのも事実。しかしそこまでしなくとも、もっと手軽に空の旅を楽しみたいという人もいるだろう。そんなあなたのためにもさまざまなサービスが用意されている。

Tokyo City View; Courtesy Excel Air
たとえば、前述のエクセル航空は、ヘリコプターによる空のクルーズを運航している(ちなみに同社はF 1の日本グランプリにおいて、ドライバーやVIPの送迎を請け負ったこともある)。同社のヘリクルーズは東京上空と横浜上空の2種類がある。料金は時間帯にもよるが(昼の時間帯の方が夜よりも安い)、どの時間帯を選んでもリーズナブルに設定されている。たとえば、昼間の東京上空ツアーであれば、8,500円。飛行時間は15分間だが、東京タワー、秋葉原、新宿副都心など東京の名所を回る。
「誰もが一度は思い描く『空を飛んでみたい』という夢を実現させる手段としてヘリコプタークルージングを開始しました。今年度は43,000名のお客様に利用いただいています。ナイトコースでは20〜30代のカップルが多いですが、海外からのお客様はサンセットコースを希望される方が多いですね」(亀形さん)
たとえ東京に長く住んでいたとしても、東京の街を“上から”眺めたことのある人は数少ないだろう。ぜひともこの稀少な空のエンターテイメントをトライしてみてはいかが?
動くエレガンス ―― エルメス仕様ヘリ
近年、高級ブランドのコラボものが市場にあふれている。ルイ・ヴィトンとコンテンポラリーアーティストの村上隆や、山本耀司とプーマなど枚挙にいとまがない。しかし「これ」の出現を予想した人は少ないのではないだろうか?

Courtesy Eurocopter Japan
サドルステッチを施した革をあしらったシートを備え、コックピットの床までカーペットが敷いてある。1837年創業のエルメスは、ハーネスや馬蹄など馬具メーカーとしてスタートしたことは広く知られている。
また世界を代表する高級メゾンへと成長を遂げていく一方、自動車メーカーなどとのコラボも手がけてきた。そんな歴史を考慮すれば、21世紀もっともファッショナブルな乗り物ともいえるプライベートヘリと手を組んだのも自然の成り行き?

Courtesy Exel Air
丸紅エアロスペース株式会社
www.marubeni-aerospace.co.jp
ユーロコプタージャパン
www.eurocopter.co.jp
エクセル航空株式会社
www.excel-air.com/cruising
森ビルシティエアサービス
www.mori.co.jp/mcas
朝日ヘリコプター株式会社
www.asahi-heli.co.jp
雄飛航空株式会社
www.airyuhi.co.jp





